サウンドシステム6基が轟く茨城のフェス『BIG WAVE』が愛されるわけ

20 Sep

サウンドシステム6基が轟く茨城のフェス『BIG WAVE』が愛されるわけ

『BIG WAVE 2019』レポート/ 01 Interview

今年で18回目を迎える、ひたちなかのレゲエフェス『BIG WAVE 〜SMILE KIDS SMILE JAPAN〜』。毎年今をときめくジャパレゲやヒップホップのアーティストやサウンドが全国から一堂に会するのみならず、ずらーっと並んだスピーカーの壁が圧巻!! と話題だ。なぜこんなことになっているのか!? 18年間、成長してこられた訳は? 現場で主催者に聞いてみた。

出演したサウンドシステムの紹介と舞台裏の模様はコチラ!
『BIG WAVE 2019』レーポト/02 Sound System Report

左からMINORITY SS(茨城)、BACK DRAFT SS(茨城)、BURN DOWN SS(大阪)

左からRISKY DICE SS(大阪)、LEVEL EIGHT SS(大阪)、KASHIMA SOUND SS(茨城)

サウンドシステムで繋がった縁は宝物

MINORITY Sound System(Ibaraki)/PAPA TOSHI

『BIG WAVE』が例年6基のサウンドシステムが並ぶ“見本市”のようになった経緯を教えてください

 『BIG WAVE』は2001年にサーフィン大会の前夜祭として阿字ヶ浦海岸で始まりました。僕は水戸で『PERFECT LIBERTY(以下“パフェリバ”)』 というレゲエイベントを1999年から継続しており、2003年には自分のサウンドシステムが完成。

以降、前夜祭からレゲエの野外イベントとして『BIG WAVE』を引き継ぎ、主催をする傍らでシステムを出すようになりました。

“パフェリバ”ファミリーも次々とサウンドシステムを作り、2005年の『BIG WAVE』には4基が並ぶことに。那珂湊漁港、国営ひたち海浜公園へと会場が大きくなったことで2012年には6基にまで増えました。

音源はメインのPAを介してLRで3基ずつに振られ、各自でコントロールされる。

茨城県もまた、サウンドシステムが多いイメージがあります。

保管場所に困らないないからかな(笑)? 最初期の『BIG WAVE』には東京のTAXI HI-FIとSUN SETがサウンドシステムを出していました。以降、地元の茨城を中心に20近いサウンドシステムが登場しています。福島や千葉、横浜などのサウンドがフルセットを持ってきてくれたこともあります。

木のぬくもりを感じさせるMINORITY Sound System。ベーシックなバックロードのLOとバスレフのLO MIDから放たれる音が調和。

サウンドシステム6基、5千人規模のフェスへと成長してこれたポイントは?

まわりを巻き込んでいったからでしょうか。初めはファミリーがサウンドシステムを出していましたが「どうせなら親交があるほかのシステムも誘おう!」という流れになり、今に至ります。

また『BIG WAVE』の初期メンバーが商工会議所の青年部に所属していたこともあり、自分も一時期参加していました。その時期に市や県の後援を取りつけ、認知が広がりました。

DIYサウンドシステムの音響にこだわっている理由はありますか? 

“パフェリバ”を始めた当初はジャマイカへ行くために貯金をしていましたが、ダブプレートを録音するには資金が幾らあっても足りない。結局、そのお金でサウンドシステムを作って“パフェリバ”と『BIG WAVE』に役立てることにしました。

サウンドシステムを作ったことで、さらにたくさんの仲間とリンクすることができた。自分にとってこの繋がりは宝物であり、大切にしていきたいと思っています。

茨城組は前日搬入。フォークリフトと腰痛防止ベルトが大活躍! 音楽を志す者はBOX BOYやフェスのボランティアから参加し、“パフェリバ”で経験を積んで『BIG WAVE』の舞台をめざす。

『BIG WAVE』にはサウンドシステムにまつわる色々なドラマがありますね。

RISKY DICEがこの舞台で宣言して1年後にサウンドシステムを実際に作ってきてくれたり、BACK DRAFTや大阪のEMPERORも『BIG WAVE』に向けてリニューアルをしてくれたり。その流れで、茨城と大阪のシステムのコラボレーションという展開になりました。

サウンドシステムを作って維持するって、すごく大変だから。やっている者同士、お互い「あいつ本気だな」というリスペクトがあると思います。

“SMILE KIDS” と冠し、チャリティーを行なっている理由は何でしょうか。

毎年爆音を鳴らさせてもらうお礼に、また、もっと『BIG WAVE』に共感してもらうため、大義としてチャリティーを行うことにしました。当初は世界の子どもへワクチンを届ける団体に寄付をしていましたが、もっとリアルなことにお金を使うために、ひたち市の養護施設をサポートすることに。餅つき大会に呼ばれたり、子どもたちを 『BIG WAVE』に招待したり、交流を育んでいます。

オリジナルタオルの売り上げはスニーカーや卒業時に贈るスーツなどに変わる。(写真提供:BIG WAVE)

20周年に向けて『BIG WAVE』が目指すことを教えてください。

レゲエのよいところは、小さい子からお年寄りまで親しみを持てる幅の広さ。子どもたちを笑顔にしたい、音楽で繋がった縁を大事にしたい。共感できる仲間を増やして、少しずつ成長していきたいです。

もうすぐ20周年。いつか「小さい頃にBIG WAVEへ行って音楽を志した」という子が現れてくれたら最高です。

BIG WAVE 2019 Official Websiteはコチラ!

REGGAE ZIONによる『BIG WAVE 2019』出演アーティスト楽曲のプレイリストをCheck!
RYO THE SKY WALKER、PERTER MAN、寿君、BES、APPLO、RAY etc……

前夜も当日の朝もスピーカーを運んでいたICHINOは1st EPを配信したばかり。大阪からIKAMENも帰ってきて、裏方に、演者に活躍。
ファミリーから横浜のクラッシュ「BODEGA BATTLEFIELD’45 SHOOT OUT ‘2018」でチャンピオンに輝いたBLOODKIES。リフト捌きからサウンドプレイまでこなす。
終演時のステージショット。中央がPAPA TOSHI氏。

『BIG WAVE 2019』 のアフターパーティ、2月21日(Sat)の 『PERFECT LIBERTY』 コチラ!

10月11日(Fri)『PERFECT LIBERTY』 からCOCOA TEA JAPAN TOURがスタート!

※アイコン付の写真は全てBIG WAVE Official/Real☆Shot MASATO提供

後記 :マンスリーで20周年の 『PERFECT LIBERTY』、18周年の 『BIG WAVE』 を通して子どもに夢を、若手に修行と活躍の道筋を示し続ける。そして、爆音を轟かせる大義としてのチャリティー活動。開催地へ還元する心意気も、愛される理由のひとつだろう。 台風直撃前夜の開催となった 『BIG WAVE 2019』 。集まったチャリティータオルの売り上げの一部から、翌週、隣県千葉の被災地へ物資を届けた。これもまた、音楽が生んだシナジーだ。アーティストやサウンド同士、サウンドシステム同士が刺激しあう、そんな風景が “レゲエのサンドマンはかっこいい” と改めて感じさせてくれた 『BIG WAVE 2019』 だった。

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